令和元年09月 杉本 達治 福井県知事

福井県知事顔写真

  初めまして。このたび、福井県知事に就任いたしました杉本達治です。よろしくお願い申し上げます。

   新しく始まった「令和」という時代には、東京一極集中を是正し、地方への新たな人の流れを創ることがこれまで以上に重要です。福井県は、北陸新幹線福井・敦賀開業を3年半後に控え、さらにその後には大阪まで延伸していきます。100年に一度のこの大きなチャンスを活かし、農林水産業をはじめとする地域産業の活性化、観光や移住・微住による交流人口の拡大など、県勢のさらなる大きな飛躍を実現する必要があると考えています。

   私は県民主役の県政を運営するにあたり、次の3点を大事にしたいと考えています。

【 1.徹底現場主義 】
   私をはじめ、職員が積極的に現場に出る「徹底現場主義」を進めます。現場に赴き、状況を見て、県民から直接お話をお伺いすることを既に始めています。生の現状を見て理解し、課題を把握し、そこから解決するための施策を決めて動くことが重要です。
   また、この「現場を見て、理解し、決めて、行動する」というサイクルを早く回していくために、部局に権限を与え、決断を任せていきたいと考えています。できるだけ現場に近いところで仕事を進めてゆく。それが県民主役の県政につながると考えています。

【 2.将来像(長期ビジョン)の共有 】
   県民との将来像の共有もとても大切です。現在、福井県では2040年の将来像を県民と共有するため、新たな「長期ビジョン」の策定を進めています。議論にあたっては、福井らしさを大事にして人や企業に「選ばれる福井」、すべての人が輝き支えあう「誰もが主役の福井」、経済面だけでなく未来に希望が持てる「成長する福井」という観点を盛り込みながら、様々な地域、世代、分野の方々との意見交換を重視して策定を進めており、いただいた意見を踏まえながら福井県の将来像を作り上げていきたいと考えています。

【 3.「チームふくい」で進める県政 】
   県民とともに作り上げた福井の将来像の実現には、県民が一丸となって様々な課題にチャレンジしていくことが不可欠です。福井県は人口77万人の小さな県ですが、小さいがゆえに一丸となれば大きなパワーを発揮します。県内市町はもちろんのこと、様々な企業、団体、そして県民と一緒になって、「チームふくい」で県政を進めていきます。

   これらの3点を強く意識し、「すべての世代がチャレンジできる社会」「しあわせ、あんしんを実感できる社会」の実現に向けて、県民とともに全力を尽くしてまいります。
   どうぞよろしくお願いいたします。