郷土の歌人 若山牧水
11月11日、「若山牧水賞」の今年度の受賞者が決定しました。
宮崎県日向市東郷町に生まれ、日本の短歌史に偉大な足跡を残した国民的歌人若山牧水の業績を永く顕彰するとともに、我が国の短歌文学の発展に寄与することを目的として創設されたもので、20回の節目の今年度は、歌人で早稲田大学教授の内藤明さんが受賞しました。
授賞式は、2月8日に宮崎市内で行われ、翌9日には、牧水が青春時代を過ごした延岡市内において受賞者の記念講演が行われます。
43年という短い生涯の中で、約9,000首の歌を残した牧水。全国に約300基の歌碑が確認されており、その数は歌人の中でも最も多く、旅を愛した牧水の足跡や国民的歌人としての人気をうかがい知ることができます。
若山牧水の生誕130年を迎えた今年度は、県内外で記念行事が行われ、改めて牧水の短歌の文学的価値などについて、全国各地の短歌ファンとともに考える機会が設けられました。
牧水の生誕130年と賞の第20回を記念し、歌集「みやざき百人一首」が出版されます。県内の自然や地名、祭り、神社、食べ物など100項目を題材とし、同賞の選考委員や歴代受賞者をはじめとした全国の歌人100人が短歌を詠んでいます。県全体を題材にした百人一首は珍しく、短歌をより身近に感じてもらうとともに、宮崎県の魅力も再発見していただきたいです。
《問い合わせ先》文化文教課 文化担当 0985-26-7117