暑い季節にこだわりの一杯を。「宮崎県産クラフトビール」はいかが。
宮崎県では、原材料100%県産にこだわったクラフトビールづくりが行われている。
県内ではここ10年で新たに5つのクラフトビール醸造所が製造免許を取得し、現在、8つのクラフトビールメーカーが存在する。
ビールの主な原材料は、水、大麦からつくられる麦芽、苦みと香りをつけるためのホップ。
大麦から麦芽をつくる工程は非常に難しいとされているが、県内メーカーの中には、県食品開発センターや地元農家などと協力して、県産大麦の生産に取り組みながら、県産麦芽の生産技術を確立したところもあり、温暖な気候では栽培が難しいとされたホップについても、県総合農業試験場などとの連携により「九州で初めて」生産に成功。これにより、収穫したての原材料を使用することが可能となり、より香ばしく、香り豊かな「オール宮崎産クラフトビール」を完成させた。
また、副原料となる果実や野菜も県産にこだわり、マンゴーや日向夏など旬の県産物を用いた各メーカーオリジナルビールも人気がある。中でも、県産の栗を使った黒ビールは、ワールド・ビア・アワード2017で世界一に輝くなど、高い評価を受けている。
これらのクラフトビールは、県内の飲食店のほか、みやざき物産館KONNEの店舗やホームページなどでも販売している。
今後も、県や県内企業、地元農家が協力して、地域の食材を最大限に生かし、地域に根ざした県産クラフトビールづくりを盛り上げていく。