宮崎の伝統的工芸品「都城大弓」ブランド化へ           ~「地域団体商標」登録~

平安時代の中ごろにあった日本最大の大荘園「島津荘」の中心地であった宮崎県都城地方は、日本一の竹弓生産地であり、現在全国の竹弓の約90%がこの地方で生産されています。

鎌倉武士の気風を明治になるまで保持していたと伝えられる薩摩では、武道が推奨され、武具の製造も盛んだった。なかでも質実剛健、実践性にすぐれた薩摩弓の流れを汲む「都城大弓(みやこのじょうだいきゅう)」は名声が高く、江戸時代初期にその製法が確立したと言われ、その技は現在に受け継がれています。

都城大弓の素材は、都城の温暖な気候と豊かな自然が育んだ「真竹」と「黄櫨(はぜ)」を原料として作られています。焼いた4枚から7枚の竹を櫨(はぜ)で包むようにして張り合わせた弓芯をさらに両側から弓竹で挟み張り合わせ弓の原形を作ります。これに約百本の竹製のクサビを一本一本打ち込み、締め付けながら、半円状に微妙な反りをつけ、弦を張って仕上げられる。大弓の工程は200以上もあり、そのすべてを一人の弓師が手作業で仕上げ、弓師たちは雄大な霧島山の麓で、一張一張丹精を込めて作り上げています。

平成6年には、国の伝統的工芸品に指定され、さらに昨年末には特許庁の「地域団体商標」に登録されました。「地域団体商標」は、地場産品のブランド力強化などを目的とした制度であり、都城大弓の名称の保護とブランド化につなげていくことを目指します。

また、都城大弓は、都城市のふるさと納税の返礼品にもなっており、今後は海外でも商標登録を進め、地域ブランドの保護と継承、国内外へのPRにも力を入れていきます。

《問い合わせ先》

宮崎県 オールみやざき営業課

TEL:0985-26-7591