宮崎県長距離フェリー航路における新船「フェリーたかちほ」進水式

 宮崎県長距離フェリー航路における四半世紀ぶりの新船となる「フェリーたかちほ」が、10月20日、広島県の因島にて進水式を迎えました。
 宮崎と神戸を結ぶこの長距離フェリー航路は、新鮮な農畜産物をはじめとする県産品を大消費地に輸送するとともに、県外からの誘客を担う、極めて重要な航路であり、「本県経済の生命線」です。
 このため、県内経済界や行政、関係機関による「オールみやざき」体制で、新船就航の後押しを行っているところであります。
 進水式では、全長190mを超える船体が、船台から力強く進水しました。その迫力ある姿に、コロナ禍の今を明るく照らす希望の光を感じました。
 新船は、来年春に就航予定で、その船名は、本県を代表する観光地であり、「日本神話ゆかりの地」として広く知られる高千穂町に由来します。また、ファンネル(煙突)には、これも日本神話「神武東征」に登場する霊鳥「金鵄(きんし)」が描かれています。
 船内は自然に恵まれた南国宮崎をイメージした温かみのある内装となり、近年の旅行ニーズに対応した客室の個室化も図られ、ペットと共に宿泊できる部屋も新設される予定です。
 また、トラック積載台数の増加により輸送能力の強化が図られ、物流業界のドライバー不足といった課題解決やモーダルシフトの推進につながることを期待しています。
 県では引き続き関係機関などと連携し、航路の維持に取り組んでいくこととしています。 この宮崎らしさの詰まった新船をぜひ、多くの方々に利用していただきたいと思います。

《問い合わせ先》
宮崎県総合交通課
TEL:(0985)26-7038