「みやざき林業大学校」が開校!
~九州初の「林業大学校」~
スギ素材生産量が日本一の宮崎県で今年4月、美郷町の県林業技術センターを拠点に「みやざき林業大学校」が開講しました。九州では初の「林業大学校」の開講です。
本県では、全国に先駆けて森林資源の充実が進み、大型製材工場や木質バイオマス発電施設の稼働によって、伐採や再造林の林業生産活動が拡大しています。一方、現場では担い手不足や就業者の高齢化が進んでいることから、将来を担う若い世代の就業者確保が課題となっていました。こうした、林業事業体や市町村のニーズに応えるために林業大学校の開講が決まりました。
林業大学校では、林業・木材産業に精通した即戦力となる未来のリーダーを育成するため、新規就業者を対象にした1年間の「長期課程」のほか、現場技能者・木材加工技術者を対象にした「短期課程」や、林業経営者を対象にした「経営高度化課程」、一般県民などを対象にした「公開講座」などの研修を実施します。
今年度の「長期課程」では、定員15名を上回る第1期生21名を対象に、森林・林業に関する幅広い知識や就業に必要な16種類の資格取得支援、林業事業体でのインターンシップなど、充実したカリキュラムを実施します。
また、受講期間中は給付金の支給や住宅のあっせんなど、官民一体となったサポート体制も整えている。この「長期課程」を含め、すべてのコースを合わせて年間約400人の研修受講者を予定しています。
県では、森林・林業・木材産業に対する深い愛着を育み、林業の成長産業化に向け情熱にあふれ、知識や技術力を備えた人材育成に取り組むことで、将来にわたり持続的な林業振興を図っていくこととしています。
《問い合わせ先》
宮崎県森林経営課 TEL 0985-26-7154