青いチューリップ、実現に向け第一歩

 富山県農林水産総合技術センター農業研究所の農業バイオセンターでは、青いチューリップの開発に向け、平成16年から研究を進めてきましたが、このたび、チューリップの細胞を青色にする分子メカニズムを解明しました。これにより、現在は存在しない青いチューリップの開花が現実味を帯びてきました。
 研究では、花弁(花びら)全体は紫色でも花底部に青色を持つ品種「紫水晶」(昭和55年富山県育成品種)に着目しました。まず、花弁の紫色と花底部の青色は同一の色素であることを明らかにし、その後の研究で同一色素でも鉄イオンと結びつくことで花底部の青色がつくり出されることを突き止めました。そして、数万個の遺伝子を解析した結果、2つの青色化遺伝子を特定し、紫色花弁の一つの細胞にこの2つの遺伝子を組み込めば細胞全体がマリンブルーに、1つの遺伝子であればスカイブルーになることを実証しました。これらの遺伝子が花弁全体で発現すれば、青いチューリップが開花する可能性があるのです。
 今年6月に特許を申請しており、今後、球根の培養細胞に遺伝子を組み込み、培養法の改善や開花促進技術の開発を進めながらその球根を太らせ、4~5年後の青いチューリップの開花を目指します。
 新たな富山ブランドとして地域農業振興のみならず、観光振興にも役立てられるよう研究を進めていきたいと考えています。

【お問い合わせ】
農林水産部農林水産総合技術センター農業研究所 農業バイオセンター
電話番号 076-429-2113

花底部に青色を持つ「紫水晶」。
この花の青色化遺伝子を特定した。