困っていること、教えてください~コミュニケーションボードで意思疎通~

 知的障害、発達障害、精神障害のある人の中には言葉によるコミュニケーションが苦手な人や、障害特性による行動が周囲に理解されにくいことから、誤解されたり不審がられることもあるなど、うまく社会に適応できずに困っている人がいます。
 和歌山県では、こうした方々の日常生活をサポートするため、絵記号で気持ちや意見を伝える「コミュニケーションボード」を作成しました。
 ボードの表には「わかりません」「さがしています」など障害のある人から伝えたいことを、裏には「どうしたの」「危ないよ」「あなたの名前は」などお店や施設側から伝えたいことなどを掲載しています。
 また、このコミュニケーションボードを効果的に活用してもらうため、ボードの使用方法に加えて、障害の特性や応対するときのポイントなどをまとめたパンフレット「わたしたちの伝えたいこと」を併せて作成しました。
 作成に当たっては当事者の家族や支援者、民間サービス企業等で構成する「コミュニケーションボード作成委員会」を設置し、内容について検討していただきました。
 ボードとパンフレットはそれぞれ1万部作成し、前述の委員会の委員や経済団体等の協力も得て活用を呼びかけるとともに、必要に応じて使い方の講習を行った結果、県内のスーパーやコンビニエンスストア、JR各駅などさまざまなところで活用していただいています。
 今後とも、障害のある人たちが住みなれた地域で安心して生活できるようにするため、さまざまな工夫をこらして、周囲の方々の理解とほんの少しの思いやりを呼びかけていきたいと考えています。