大阪を「水と光のまち」にする取組みが本格化

 大阪府では、府内にあるまちなみや建物などを「展示品」に見立てて、まち全体をミュージアムにしていこうとする「大阪ミュージアム構想」を進めており、この冬、その一環として都心部を流れるロの字型の「水の回廊」と日本を代表する道「御堂筋」という都市資産に、"光の演出"を加えることによって、まちの魅力アップを図るための実証実験を行っています。
 かつて「水の都」として賑った大阪。府では、この水・川といった資産のさらなる活用を図り、官民協働のオール大阪で「水と光のまちづくり」をスタートさせました。
 まず、「水の回廊」が「御堂筋」と交わる大江橋(大阪市北区)の下流において、川を照らす「街(がい)河(こう)灯(とう)」を整備。堂島川を中心とした景観を光で際立たせる取組みで、世界初の試みです。また、昨年春に、舟が行き交い人々が集う賑わいの場として再生した大川沿いの八軒家浜(大阪市中央区)。この船着場からの景観の魅力アップを図るため、対岸の公園の桜並木をライトアップしました。
 これらの点灯は、先月13日、「OSAKA光のルネサンス2008」のメインパフォーマンスとともに、「水の回廊ライトアップ点灯式」として実施。水の回廊に沿った5つの「光」のエリアを知事と各主催者が一緒に船で移動する初めてのスタイルで行いました。さらに国、阪神高速道路株式会社、大阪シティクルーズ推進協議会などの機関もそれぞれの光で演出。まさにオール大阪の一体感を感じることができます。今年8月には、「川と生きる都市・大阪」をテーマに、水都大阪の魅力を再発見・発信する「水都大阪2009」が開催されます。府では更に取組みを進め、大阪を一層元気にしていきます。
 また、御堂筋ではイチョウ並木をイルミネーションで飾り、ほかの都市を圧倒するような美しい「光のまち」として人々を惹きつけたいと考え、今年度は、府民ニーズや、御堂筋にふさわしいイルミネーションなどを検証するため、約70mの区間(道修町~平野町交差点間)で実証実験(今年2月28日まで)を実施しています。沿道では、イルミネーションにあわせて、「御堂筋まちかどギャラリー」として府が所蔵する現代美術品を展示。先月には大阪センチュリー交響楽団メンバーによる音楽コンサートも行いました。「光のプロムナード」に生まれ変わった御堂筋に是非お越しいただき、大阪をより魅力的なまちにするために皆さんからご意見をいただきたいと思います。

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御堂筋イルミネーション(実証実験)

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大江橋下流 街河灯とイルミネーション