民間企業との連携で独自の施策を展開

 福井県は、県外からの定住を促進しようと、先月、伊藤忠商事及び人材紹介業を全国で展開しているキャプラン株式会社との間で連携協定を締結しました。定住促進による地域の活性化を目的として、民間企業との間で無償の協定を結ぶのは全国で初めてのことです。
 この協定に基づき、キャプラン株式会社では、東京、銀座、名古屋、大阪などの本・支社に福井定住コーナーを設置し、ガイドブックなどの資料提供等を行っていきます。また、ホームページに福井県の定住支援サービスを紹介するページを掲載し、登録者にはメールで情報提供を行っていく予定です。こうした民間企業のネットワークを生かして大都市圏での情報発信を強化し、県が力を入れてきた「新ふくい人」の招致を更に大きく展開していきたいと考えています。
 また、全国にコンビニエンスストアを展開するファミリーマートとの間で、災害時における応急生活物資等の協力に関する協定を結びました。大規模な災害時に、全国的な物流網を活用して、飲料水や食料、日用品などの物資を被災地に迅速に調達・輸送してもらうというものです。同様の協力協定はローソンとの間でも結んでいます。
 福井県は、これまでも、キリンビールやサッポロビールとの間で、地産地消の協力協定を結んで県産食材のPR等を展開しています。
 また、アフラック、東京海上日動あんしん生命保険、東京海上日動火災保険との間で、県が整備を進めている陽子線がん治療施設の普及を目的とした連携協定を結ぶなど、全国に先駆けた民間企業との連携を進めています。
 今後もさまざまな分野で民間との「共動」を進め、企業の持つネットワークや情報発信力を活用しながら、福井県のPRを始め、全国をリードする独自の施策を展開していきたいと考えています。

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協定保険会社による陽子線がん治療施設のPR