「安心!広島ブランド」認証制度について
広島県内で生産される農林水産物を消費者に安心して購入してもらうための取組みとして、トレーサビリティシステムの導入や農薬・肥料を低減した特別栽培農産物の栽培を実施している関係事業者などに対し、「安心!広島ブランド」として県が独自に認証する制度を、平成16年7月に創設し実施しています。
この制度は、県が認証することにより、食品流通に対する消費者の不安を解消し、県内産農林水産物の生産振興と消費拡大を図ることを目的としています。
トレーサビリティシステムは、食品の生産、処理・加工、流通・販売の各段階(フードチェーン)で一定単位ごとの区分管理とその履歴情報の記録保管を行う仕組みであり、
1.食品事故が発生した場合、原因食品と流通経路を特定し、速やかな回収を可能とする、
2.消費者が、インターネット等を通して生産・流通履歴等を確認することができ、安心して購入することができる、
ことを目的としています。
また、特別栽培農産物は、環境への負荷をできる限り少なくする栽培を基本とし、節減対象農薬と化学肥料を通常(地域慣行)の半分以下に抑えて栽培された農産物で、農林水産省のガイドラインで、生産や管理、表示方法などが定められています。
現在、トレーサビリティシステムについては、牛肉を始め、養殖カキや豚肉など6品目11事業者に対し認証を行っており、特別栽培農産物の認証件数も平成16年の認証件数は23件でしたが、平成20年度においては12月末現在、111件と増加しています。
しかし、認証している農林水産物の、絶対的な数量不足から量販店等での取扱い量が少なく消費者への認知が十分でないことが課題となっています。
このため、トレーサビリティシステムの導入については、多品目においてシステムが導入できる仕組みになっていることから、食の安全・安心に前向きに取り組む事業者に対して、規模の大小を問わず認証の促進を図るとともに、特別栽培農産物については、集落法人等の大規模生産者等が中心となり、一定のまとまりを持って特別栽培農産物の生産出荷に取り組む産地へ認証取得を推進していきたいと考えています。
「安心!広島ブランド」認証マーク