演劇県・長崎を目指して

 長崎県は、文化による新たなまちづくりとにぎわいの創出を目指し、演劇による人材育成を図るため、昨年10月から「長崎座」(俳優工房・戯曲工房)を開催しています。
 昨年度策定した「文化活力行動プログラム」による取組みの一つとして、国内一流の演出家や劇作家の指導の下、全国に発信できる演劇人の育成と、演劇による街のエンターテインメント性の向上を目指すものです。
 演劇ワークショップ「俳優工房」は、演出家の青井陽治さんが講師を務め、月1回開催。10~60代の約50人が参加し、年齢や演劇経験の有無に関係なく、ダンスや身体調整、集中力、言葉による表現力の向上を目指したレッスンに取り組んでいます。年度内の初舞台に向けて、現在、猛特訓中です。
 一方、劇作講座「戯曲工房」の講師は、本県出身で作家・脚本家の市川森一さん。16人の受講生が長崎を題材とした演劇のプロット(あらすじ)を提出し、市川さんから指導を受けています。
 将来的には長崎をテーマとして、「戯曲工房」が書いた脚本を「俳優工房」が演じるなど、演劇を通じた情報発信と、活性化が期待されます。

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「俳優工房」のレッスンの様子