新種の恐竜化石発見!「恐竜王国ふくい」

 世界有数の恐竜化石の産地である福井県。
 先月、福井県恐竜博物館は、小型獣脚類の全身六割に当たる化石を発見したと発表しました。中でも、「脳函」という脳を納める部分の化石は、日本で初めての発見であり、恐竜の神経系の解明につながる貴重な化石とみられています。また、国内で全身骨格が復元されているのは、福井県で発見された「フクイラプトル」と「フクイサウルス」のみですが、今回の獣脚類も新種と考えられることから、全身骨格を復元するとともに、「福井」の名前を入れた学名を付けることを検討しています。
 今月からは、大手カジュアル衣料会社とのコラボレーションにより、「フクイラプトル」や「フクイサウルス」の図柄のTシャツが全国販売されています。アジアの海外店舗やネット通販でも販売される予定であり、国内のみならず世界に「恐竜王国ふくい」をPRしていきたいと考えています。
 来年010年は、恐竜博物館開館10周年という節目に当たる年ですが、地方自治法60周年記念事業の一環として、福井の恐竜をテーマにした記念貨幣が発行される予定です。恐竜をデザインした記念貨幣は国内初であり、福井のブランドとして、恐竜が全国に定着していくことが期待されます。
 さらに今年4月からは、年間観覧券の発行が始まり、名古屋から恐竜博物館への恐竜ラッピングバスの運行なども計画、恐竜博物館や化石発掘現場を中心とした地域全体を恐竜渓谷(ダイナソーバレー)と呼称し、「恐竜」をモチーフとした地域の魅力づくりを進めていく予定です。
 現在、恐竜博物館では、大型草食恐竜の特別展示なども行っています。ゴールデンウィークには是非「恐竜王国ふくい」にお越し下さい。

fukui200904-1.JPG

発見された小型獣脚類の部位