すいか産地を支える! 農作業用ひざあて「らくだにぃ」開発
鳥取県では、農作業用ひざあて「らくだにぃ」を開発・製品化しました。
県倉吉農業改良普及所が平成16年に開発に着手し、JA鳥取中央倉吉市西瓜生産部の農家とともに試行錯誤を重ね、4年の歳月をかけて製品化したものです。「らくだにぃ」の名称には、鳥取県中部の方言「楽だよ」という意味がかけられています。
鳥取県中部地区は西日本有数のすいかの産地で、毎年6月にはおいしいすいかが出荷されます。
一方、すいか農家は定植から収穫まで、ハウスやトンネル内で低姿勢の作業を強いられます。特に、太陽で熱されたビニールマルチの上で這いつくばって行うつる引き・整枝作業では、ひざの熱さや痛みに悩まされてきました。
「らくだにぃ」は、こうしたすいか農家の声をもとに開発したものです。完成した「らくだにぃ」を使用した農家からは「足腰への負担が軽減され、楽になった」と評判もよく、すいか産地の維持発展に寄与すると期待されています。
県では、以前にも県農業改良普及所がらっきょう産地での労働環境の改善に取り組み、農作業衣を開発・製品化した経緯があります。今後も潜在的なニーズを掘り起こし、形にして農家の労働改善につなげるよう取り組んでいきます。
お問い合わせ
鳥取県中部総合事務所農林局倉吉農業改良普及所
電話番号 0858-23-3193
「らくだにぃ」を装着し、すいかの苗を植える農家
「らくだにぃ」製品化に当たっては、職員による職務発明として県が特許出願しました。