みかん搾汁残渣からバイオエタノール!

 愛媛県では、平成20年2月に取りまとめた「農産物等を利用したバイオエタノール製造と地域活性化に関する事業可能性調査報告書」の具体化を図るため、平成20年10月から、「地産地消型バイオ燃料実証事業」に取り組んでいます。
 これは、みかんジュースの生産量が全国一を誇る本県において、廃棄物である「みかん搾汁残さ」からエタノールが製造できれば、食料と競合しない、温暖化対策の地産地消モデルとなることから、環境省の「地球温暖化対策技術開発事業」により3年計画で、愛媛大学、民間企業等と連携し、技術開発や実証プラントの建設等を行うものです。また、製造したエタノールは、自動車のみならず、農業ハウスや農業機械の燃料として活用を図り、バイオ燃料の利用促進を目指します。
 みかん搾汁残さは、本県特有の廃棄物系バイオマスで、年間約2万t が排出されていますが、そのほとんどが大量の重油や電力を使って乾燥・飼料化されています。
 今回の技術開発により、みかん搾汁残さの乾燥に要するエネルギーを低減できるとともに、バイオエタノールというカーボンニュートラルなエネルギーを生み出す新しい温暖化対策技術となることが期待されています。
 以上の取組みと併行してバイオディーゼル燃料の普及も推進しており、これらのバイオ燃料の導入を積極的に進めていくことにより、地球温暖化対策の防止に寄与していきたいと考えています。
お問い合わせ
愛媛県県民環境部環境政策課
電話番号 089-912-2349

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