コンニャクの品種をDNAで判別

 群馬県はコンニャクイモの栽培が盛んで、その生産量は全国の約9割を占めています。
 しかし、最近は海外で製造された安価な加工品の輸入に押され、県内産地の状況は厳しさを増しています。
 県農業技術センターでは、産地を支援するため、長年、コンニャクイモの品種改良に力を注ぎ、これまでに「みょうぎゆたか」「みやままさり」などの品種を生み出してきました。病気に強く、原料粉がたくさん採れる優れた品種です。
 しかし、これらの品種が違法に海外に運ばれ、栽培・加工された商品が国内に入ってきているのではないかという不安があります。こうした商品が増えると、国内の生産者や加工業者に大きな損失を与えてしまいます。
 そこで、県では「DNA鑑定」の技術を応用した「コンニャクの品種判別DNAマーカー」の開発に取り組み、このほど実用化の見込みが立ったため、特許を出願しました。
 このマーカーを使用すると、コンニャクイモや葉などの植物体だけではなく、精粉(せいこ)と呼ばれる加工原料粉でも品種が判別できます。
 この技術により、県育成品種の海外への流出を防ぎ、国内のコンニャク産業の保護につながることが期待されています。

お問い合わせ
群馬県農政課
電話番号 027-226-3028
ファックス番号 027-223-3648

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     コンニャクイモの地上部              コンニャクイモ