夏到来! 「富士山」山開き
7月1日に富士山が山開きし、本格的な夏山シーズンを迎えました。
昨年は、世界文化遺産の暫定リストに登録され関心が高まったことや、登山ブームなどにより、山梨県側の吉田口登山道からの登山者は24万7,000人余と過去最高を記録しました。また、天候にも恵まれ、国内外から訪れた方々に富士山の雄大な自然を満喫していただきました。
山梨県では、富士山の自然への負担を軽減し、より多くの方に登山を楽しんでいただけるようにさまざまな取組みを進めています。その原点は、平成10年に山梨・静岡両県で制定した富士山憲章です。「富士山の豊かな自然や美しい景観を守り、その恵みを後世に引き継ぐ」という、この憲章の精神を広く普及するため、毎年、ボランティアの方々の協力をいただく中で、山頂や五合目で啓発キャンペーンを実施しています。また、平成17年度からは富士山レンジャーを配置し、来訪者への環境保全マナーの普及啓発や貴重な植物等の不法採取・ゴミの不法投棄防止のための監視活動などを展開しています。
こうした継続的な取組みによって、富士山の環境保全への意識が高まり、最近では、民間団体やボランティアなどによる清掃活動でゴミは減少しています。
その一方で、登山者の増加により、週末には五合目に通じる富士スバルラインや、御来光前の八合目以上の登山道がたいへん混雑するなど、課題も生じています。
このような状況を改善するには、登山者を分散させることが重要と考え、パンフレットなどで平日登山を広く呼びかけています。これと併せ、今年も特に混雑が予想される8月7日から18日までの12日間、富士スバルラインへのマイカーの乗り入れを全面的に規制するとともに、それ以外の週末には、富士スバルライン沿線駐車場から五合目駐車場まで連絡バスで送迎する渋滞対策を行います。
山梨県では、登山者の皆さんに富士山の美しい自然に接していただけるように、これからもたくさんの方々の協力をいただきながら、環境保全活動を展開していきます。
この夏休みには、是非、富士山の自然と、山頂での御来光をゆったりと満喫してください。
お問い合わせ
山梨県観光部観光資源課
電話番号 055-223-1521
富士山山頂での啓発キャンペーン