大地の芸術祭開催中 是非お越しください!

 新潟県十日町市と津南町からなる越後妻有地域には、日本の原風景であるのどかな里山地帯が広がっています。実に760km2にも及ぶ地域を舞台に、3年に1度開催されるアートの祭典が「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」です。会期中は里山のいたるところに370点もの作品が展示され、越後妻有地域は広大な美術館へと変貌するのです。
 「大地の芸術祭」は一般的な芸術祭とは一線を画す特徴が多数あります。
 その一つは「アートを媒介として、地域の価値を再発見する」というテーマです。この芸術祭では、アートを道しるべに、里山の風景やこの地で暮らし続けてきた人々の暮らしぶりに出会う旅となるように仕立てられているのです。
 また地域住民や地域外からの多くのサポーターとの協働により芸術祭が作り上げられていることも大きな特徴です。例えばアーティストと集落の皆さんとが協働で作品を制作したり、作品の案内役を地元住民やサポーターたちが担ったりしています。
 そしてもう一つ、国際交流の面でもこの芸術祭は重要な役割を果たしています。40もの国と地域からアーティストが参加するほか、空き家を改修しオーストラリアとの恒常的な交流拠点とする「オーストラリアハウス」や、北東アジア地域との長期的なネットワーク作りを目指す「北東アジア芸術村」プロジェクトが動き出すなど、世界と越後妻有を結ぶ大きな架け橋となり、住民とのつながりを大切にしながらの活動が展開しています。
 この地域には、約200の集落があるとされていますが、芸術祭ではあくまで集落にこだわることを重視しています。効率化を求める現代社会にあって、たった5軒しか残っていないような小さな集落の空き家にも作品が展開します。この地を訪れる人は、中心から遠く離れた集落にも人々が永らく暮らしを営んできたことをアート作品を巡ることにより再認識するとともに、自然に内包されながら、ときに厳しくときに優しい自然との折り合いをつけ生活してきた先人の知恵に改めて気付くのです。
 会期は9月13日までですが、今回は10月から始まる新潟デスティネーションキャンペーンの開催にあわせて、11月23日まで百程度の作品が鑑賞できる予定です。
 夏の日射しを浴びながら里山を散策するも良し、実りの秋に黄金色に輝く棚田を巡るも良し、アートを道しるべに越後妻有へ是非お越しください。

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