生物多様性アジアユース会議 in 愛知 2009
2010年に愛知県名古屋市で開催される生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)に向けて、アジアの青年の交流と生物多様性に関する意識の向上等を目指し、「生物多様性アジアユース会議 in 愛知 2009」を開催しました。この会議には、日本を含め中国や韓国、マレーシアなどアジア13ヵ国の青年(高校生から大学院生)約80名が参加し、8月3日から5日までの3日間、プレゼンテーション、ディスカッション、エクスカーション等を通じ、アジアの同年代の考え方や文化の違いを認識しつつ、生物多様性についての理解を深めました。
この3日間の会議では、アジア地域における生物多様性の保全と持続可能な利用を促していくことをテーマに、青年がアジア地域において協力して取り組むべき課題等について討論を行いました。
最終日には、生物多様性に関心を持つ一般の方や県内の高校生等が多数出席する中、「生物多様性アジアユースフォーラム」を開催しました。このフォーラムでは、「アジア地域における生物多様性マップ」を発表し、生物の多様性と深くかかわる各国固有の景観・文化やマングローブ林の減少など、各国の生物多様性を脅かす問題点を示すとともに、自然環境保護の活動について紹介しました。
さらに、エコツーリズムによる環境教育や地域における生物多様性の意識を高めるための啓発活動の実施など、参加者自らが取り組んでいく行動計画であるアクションプランを明らかにしました。
また、COP10に向けたユースの提言「アジアユース宣言」では、生物の多様性が急速に失われようとしている中、生物多様性条約の課題を自分たちの問題として考え、若い世代の自覚を促すとともに、締約国に対し、2020年に向けた中期目標と2050年に向けた長期目標を具体的に設定するよう求めました。