そらち『炭鉱(やま)の記憶』マネジメントセンターオープン
空知支庁管内は、札幌市の東方に位置し、中央を石狩川が流れる稲作を中心とした農業地帯で、総面積はほぼ島根県に匹敵する広さです。
空知の炭鉱は、明治12年に「幌内炭鉱」(三笠市)が開鉱したことから始まり、最盛期には100を越える炭鉱が稼働していましたが、エネルギー革命が進む中で、閉山・合理化が相次ぎ、平成7年3月の「空知炭礦」(歌志内市)の閉山を最後に、坑内堀炭鉱はなくなり、最盛期に80万人を越えていた管内の人口は、約36万人まで減少しました。
空知支庁では、平成10年度から、炭鉱・鉄道関連施設や当時の暮らし・文化・食などを『炭鉱の記憶』と名付け、固有の地域資源として活用する取組みを進めてきました。こうした取組みにより、平成13年に、次世代へ引き継ぎたい北海道民全体の宝物である「北海道遺産」に認定され、また、平成19年に「我が国の近代化を支えた北海道産炭地域の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産に認定されました。
これらの取組みを一層推進するため、今年3月に、空知産炭地域を一つのエリアととらえ、『炭鉱の記憶』を手がかりに、地域内外の交流活動を通じて、地域内の活力が生まれる循環づくりを目指す「元気そらち!産炭地域活性化戦略」を策定しました。この取組みの一環として、8月に、「ふるさと雇用再生特別対策推進事業」を活用し、民間委託により、岩見沢駅前にマネジメントセンターを設置。来訪者への地域情報の提供や写真の特別展示などを行っています。また、アートや文学などほかの地域資源と組み合わせたストーリー性のある観光ルートづくりや炭鉱にちなんだ商品づくりなどに取り組んでいます。
今後もマネジメントセンターの取組みを中心に、関係自治体などと連携しながら、『炭鉱の記憶』を生かした地域づくりを進めていきます。
なお、マネジメントセンターについては、ホームページを参照ください。
お問い合わせ
北海道空知支庁地域振興部地域政策課
電話番号 0126-20-0034
マネジメントセンターHP
http://www.soratan.com