離島航路運賃低廉化で交流人口拡大へ!

 現在、長崎県の離島地域には、およそ16万人が暮らしていますが、若者の流出が続き、この40年間で人口が半分に減少するなど、非常に厳しい状況にあります。そこで本県では、本土と離島との交流を活発にし、離島を元気にするための取組みとして、離島航路運賃の引き下げを進めています。
 離島と本土を結ぶ離島航路は、島民の生活に欠かせない交通手段ですが、利用者の減少や燃油高などにより、これまで運賃の引き下げは難しい状況でした。そこで、本県では道路特定財源の一般財源化により創設された交付金を航路事業にも活用できるよう国へ要望を重ねた結果、全国初の方式で離島基幹航路運賃の引き下げを実現しました。
 今回の運賃引き下げは、老朽化した船の更新や修理点検の費用を事業者に全額補助し、運賃からその費用に見合う額を引き下げてもらう仕組みです。
 補助した金額のすべてが事実上利用者に還元されるもので、本県が全国で初めて行う画期的な取組みとして注目を集めています。
 平成23年度から、新船が就航する長崎~五島間のフェリーやジェットフォイルの旅客運賃が20%程度引き下げられる予定で、そのほかの航路でも、順次運賃引き下げの準備を進めています。
 この取組みにより、島民の負担軽減と交流人口の拡大による地域経済の活性化が期待されます。

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長崎~五島間に就航するフェリー