北海道観光のブランド化にむけて~北海道観光ブランド開発促進事業
北海道は、雄大な自然、四季折々の味覚など、人々を魅了する観光資源の宝庫です。こうした「北海道価値」に磨きをかけ、地域の個性を生かした新しい観光メニューづくりに取り組み、北海道観光のブランド化を更に進める「北海道観光ブランド開発促進事業」を、今年度から始めました。道内8地域の取組みのうち、今回は、そのいくつかをご紹介しましょう。
室蘭市は、製鉄、造船などの工業都市として発展し、平成12年には「ものづくりのまち」を宣言しました。多くの工場が建ち並ぶ工場群は、夜に灯りがともると、美しい夜景へと様変わりします。また、豚肉とたまねぎに洋ガラシをつけて食べる独特の「室蘭やきとり」や「カレーラーメン」などがあり、これらに、「ものづくり体験」を組み合わせた観光メニューを開発。先日、モニターツアーを実施したところ、評判は上々で、今後の商品化に向け、手応えを感じています。
馬産地で有名な日高町は、山奥の清流でしか育たないと言われる、日高の名物「山女魚」と、パドックが近く美しい馬たちの姿を見ながら観戦できる「ホッカイドウ競馬」を組み合わせたツアーなどを企画し、日高の観光ブランド化を目指しています。
このほかにも、帆立や北海シマエビなど別海町の食にこだわった市場「別海マルシェ」を生産者の発表の場とし、各種イベントにおけるPRなどを通じて集客を目指す別海町の取組みや、利尻や礼文などのフットパスコースと温泉などを組み合わせた宗谷地域における滞在型観光の開発などの取組みがあります。
今後とも、地域などと連携しながら、こうした観光ブランドづくりを進めるとともに、「いい冬発見!キャンペーン」(本誌裏表紙でもご紹介しています。)などを展開し、オール北海道で全国へ「北海道観光の魅力」を発信していきます。