東北新幹線全線開業記念特別展「青森のわざ―伝統工芸のいま―」
昨年12月、東北新幹線が新青森駅まで全線開業しました。これを機に「青森ならでは」・「青森だからこそ」に注目し、発信していこうという取組みが県内各地で広がっています。
そんな中、青森県の伝統工芸の魅力を再発見しようとする特別展「青森のわざ―伝統工芸のいま―」が青森県立郷土館(青森市)で開催されています。
展示されているのは、青森県の伝統を踏まえつつ、その技術を現代へ生かして活躍している、県内在住の優れた伝統工芸作家の作品たち。七つの分野に58名、150点余りの作品が一堂に会しています。
陶芸
悪戸(あくど)焼き、蟹沢焼きに代表される、藩政時代の窯の流れをよみがえらせる試みと、青森の土を使った新たな挑戦を紹介
染織
藍染め、こぎん刺し、南部菱刺し、南部裂織(なんぶさきおり)など、日本を代表する刺し子、こぎん、菱刺しなど民衆の中で培われた美を中心に紹介
木竹工
根曲がり竹、ヒバ細工、アケビ蔓細工など、青森の植生を素材に生かした作品を紹介
人形・玩具
下川原人形、八幡馬(やわたうま)、こけし、凧絵など、素朴な味わい人形や玩具を紹介
漆芸
藩政時代からの伝統を現代に生かす津軽塗りの名品を紹介
金工
打ち刃物、漆掻(うるしかき)用具、日本刀などの藩政時代からの刀鍛冶の伝統と、そこから生み出されたりんご剪定鋏(せんていばさみ)など青森県特有の打ち刃物の美を紹介
ガラス
津軽びいどろなどのガラスの浮き作りの技術から昇華した作品を紹介
身近な日用品から芸術作品まで、青森の風土に根付き、長い歳月を経て今に至るまで「青森」を形作ってきた、青森ならではの洗練されたわざの数々がここにあります。
新幹線で青森を訪れ、是非ご覧になってみてください。
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会期
2月20日(日曜日)まで
※1月31日(月曜日)は休館日 -
開館時間
午前9時~午後5時 -
観覧料
一般: 250円( 200円)
高校・大学生:120円(100円)
※ 小中学生は無料、カッコ内は20名以上の団体料金
お問い合わせ
青森県立郷土館
電話番号 017-777-1585
青森県立郷土館HP
http://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/culture/kyodokan.html
「青森のわざ」展チラシ画像(表・裏)