「結城紬」ユネスコ無形文化遺産に

 栃木県を代表する伝統工芸品で、国の重要無形文化財にも指定されている結城紬が、昨年11月16日、ケニアのナイロビで開催されたユネスコ無形文化遺産保護条約の政府間委員会において、「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」へ記載されることが決定しました。今回の決定は、県内では初となるものです。
 結城紬は、現在、栃木県小山市と茨城県結城市を中心に生産されています。
 小山市周辺は、鬼怒川の恩恵を受け、農耕が盛んで桑の生育にも適していたことから、古くから養蚕が盛んでした。かつては、桑村や絹村という地名もありました。
 結城紬は、手つむぎ、絣くくり、地機(じばた)織りなどの伝統的な手工芸により生産されており、丈夫で軽く、着心地の良さが魅力です。
 県では、今回の決定を契機として、結城紬のすばらしさを多くの方々に知っていただけるようPRするとともに、産地の活性化などに一層取り組みながら、県民の貴重な財産である結城紬の伝統的な技法を後世に継承していきたいと考えています。

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