いちご「紅ほっぺ」のブランド化に向けた取組み

 静岡県は、100年以上も前からいちごが栽培されている歴史ある産地で、現在も県内各地でいちご栽培が盛んです。
 「紅ほっぺ」は、静岡県農林技術研究所が育成し、平成14年に品種登録されたいちごです。果実の表面も内部も『鮮やかに赤く』、ジューシーでコクがあり、『ほっぺが落ちるほどおいしい』ことから、「紅ほっぺ」と命名されました。
 そのまま食べてももちろんおいしいのですが、糖度とともに酸味も強いので、ケーキなどのスイーツに使うと甘味と酸味が引き立てあうと洋菓子関係者からも好評です。
 県は関係団体とともに、生産者約500人が一同に集まる講習会の開催や、「紅ほっぺ」を使ったスイーツコンテストの実施、首都圏の百貨店でオリジナルスイーツの販売を行うなどにより、「紅ほっぺ」の知名度向上を図ってきました。
 その結果もあって、県内のいちご栽培総面積(農協取扱分)に対する「紅ほっぺ」の栽培面積は、平成17年度に21%であったものが、21年度には82%になりました。
 静岡県産いちごは、主に県内と首都圏に出荷されているため、まだ「紅ほっぺ」を味わったことがない方もいらっしゃるかもしれません。静岡県では、平成21年6月に、富士山静岡空港が開港し、全国からアクセスしやすくなりました。静岡にお越しの際は、是非静岡生まれの「紅ほっぺ」をご賞味ください。