ご飯粒が付きにくく、洗いやすい飯椀を開発しました!
佐賀県窯業技術センターでは、ご飯粒が付きにくく、洗うのが簡単な飯碗を全国の陶磁器産地に先駆けて開発しました。
その特長は、フッ素樹脂によるはっ水加工と、内側にたくさん付けられた小さな突起。表面が凸凹していることで、ご飯粒と飯碗との接する部分が少なくなり、さらに水をはじく加工を施すことにより、ご飯粒が取れやすくなっています。
また、今回開発した飯碗は、最大の特長である突起の付いた型を作れば、従来の陶磁器製造設備で対応が可能で、大規模な設備投資をしなくても、販路拡大や売上げ向上につなげられるという魅力もあります。
輝かしい伝統と受け継がれてきた技術力、豊かな個性あふれる有田焼や唐津焼など日本を代表する佐賀の焼き物には、日本のみならず海外にもファンがいます。しかし、長引く消費の低迷などで販売不振が続き、陶磁器産業全体が厳しい状況にあります。こうした現状を乗り越えようと、消費者ニーズに対応した「売れる商品づくり」に、産地が一体となって取り組んでいます。陶磁器産業のトップランナーとして走り続けてきた佐賀県だからこそ、これからも他産地に刺激を与えるような技術開発で、地場産業の未来を広げていきたいと考えています。
内側に小さな突起がたくさん付き、洗いやすい飯椀