「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」~ゴッホ、モネ、ルノワールなど、巨匠たちの名画の饗宴~

 スイス北部、人口10万人ほどの小都市ヴィンタートゥール。この街は、資産家たちが数多くの美術品を集める優れた文化都市であり、質の高い美術コレクションを持つ三つの美術館を有しています。中でもヴィンタートゥール美術館は、バーゼル、チューリヒ、ベルンの各美術館に次ぐスイス第4の規模を誇る近代美術コレクションを擁しています。
 2009年から美術館の改修工事が行われているため、コレクションの名品を集めた展覧会がヨーロッパの3都市で巡回されました。今回の日本巡回展はヨーロッパに引き続き、優れたコレクションから新たに作品を選出して日本で初めて公開するものです。長崎会場は、九州で唯一、そして、日本で最後の会場となります。
 本展では、19世紀半ばから20世紀半ばまでのヨーロッパ美術のダイナミックな変貌を、主要な美術家の名品によって紹介します。よく知られたフランス美術の作品群とともに、ヴィンタートゥール美術館の特徴をなす、スイス、ドイツの美術の流れも対比してご覧いただけるよう構成しました。ドラクロワに始まり、コロー、モネ、ピサロ、ルノワール、ゴッホ、ルドンへと続く19世紀フランス美術の作品は、美術史の流れを教科書的に体感できるものです。是非この機会に巨匠たちの名画をご堪能ください。会期は、平成23年1月21日~3月27日まで。

お問い合わせ
長崎県美術館
電話番号 095-833-2110

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フィンセント・ファン・ゴッホ
《郵便配達人 ジョゼフ・ルーラン》
1888年