企業の大型投資が相次いで決定!~地元経済活性化に期待大~

 昨年末、NTN株式会社と東芝モバイルディスプレイ株式会社による本県への大型投資が相次いで決定しました。
 12月1日、大阪府に本社を置く大手ベアリングメーカーのNTN株式会社が県庁を訪れ産業機械用ベアリングの生産拠点となる「株式会社NTN能登製作所」を設立することを表明しました。立地場所は、志賀町の能登中核工業団地、操業開始は2012年4月予定で、投資額は約80億円、雇用約90名の計画であり、能登地域では最大級の規模となります。
 また12月22日には、埼玉県に本社を置く東芝モバイルディスプレイが能美市に新工場を建設することを決定しました。同社は、中小型液晶ディスプレイで世界トップクラスのシェアを獲得しており、新工場では雇用約250名でスマートフォン(多機能携帯電話)に使うディスプレイを製造する計画です。同社も2012年4月操業開始予定で、投資額は1,000億円を超え、本県への進出案件としては過去最大の規模となります。
 厳しい国際競争にさらされている企業は、コスト削減や生産のスピードアップに向けた国内工場の集約化などの動きを加速させる傾向にあります。こうした工場の拠点化に伴う立地は新規立地と同等の意味合いを持つとの認識に立ち、現在、補助制度の見直しについて検討しています。
 また、企業への直接的な支援に加え、企業の進出によって本県に転入してこられる従業員やその家族の不安を解消し満足度を高めるために、今年1月4日には、住まいや教育、子育てなど暮らしに関する支援を行う、部局横断型のプロジェクトチームを立ち上げました。
 本県は、これまでも昭和58年に専任組織を設置以来、企業誘致に積極的に取り組んでいるところですが、今回、「企業への補助制度」の拡充や「従業員の受入体制」を強化することにより、総合的な支援体制を再構築し、さらなる企業誘致の弾みとしたいと考えています。

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石川県商工労働部産業立地課
電話番号 076-225-1517

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株式会社NTN能登製作所の完成予想図(上)と東芝モバイルディスプレイの完成予想図(下)