障がいのある生徒の「働きたい!」を応援 ~特別支援学校と企業が一体となった就労支援~
岐阜県の特別支援学校では、障がいのある生徒の働く力を育て、働く場の拡大を図るため、「岐阜県版デュアルシステム」として、地元企業との連携の下『校内作業学習の充実』と『企業内作業学習のモデル化』に取り組んでいます。
校内作業学習では、地元企業の技術者などから指導を受けながら、生徒たちが農園芸や清掃、印刷、喫茶サービスなどの作業に取り組んでいます。
また、生徒たちの作業学習への意欲や自信を高めるため、昨年12月から、岐阜市内のセレクトショップ「マージ(MERgE)」と共同で作業製品のオリジナルブランドを立ち上げ、販売を始めました。ブランド名は、卒業後の自立した生活に希望が持てるようにとの願いを込め、「MERGE HOPES」と名付けました。
種から育てた綿を手でつむぎ、手織りしたオーガニックコットンのタオルや、1本1本手作りで仕上げた木の箸など、生徒たちが心を込めて丁寧に作ったアイテムが大好評です。
一方、企業内作業学習では、昨年度から2年計画で研究推進校3校がモデル化に向けた実践研究を行っています。
現在、企業内作業学習の協力企業は31社に達し、製造業やスーパーマーケット、クリーニング業、高齢者福祉施設などさまざまな分野で、長期間の作業学習を受け入れていただいています。
こうした実践的な職業教育は、生徒自身が自らの適性を把握したり、生徒の働く力を企業に理解していただく大変良い機会となっています。
昨年12月には、こうした企業と連携した取組みを更に推進するため、「働きたい!応援団 ぎふ」登録制度を創設しました。
この制度は、障がいのある生徒の就労を応援いただける企業を募集し、登録企業に、1.職場見学、2.1、2週間程度の短期の就業体験、3.1、2ヵ月程度の長期の企業内作業学習、4.校内作業学習の技術指導、5.雇用を前提とした職場実習でサポートいただくものです。
応援団として協力いただいた企業には、「働きたい!応援団 ぎふ サポーター企業」として登録証を交付するとともに、学校と連携した取組みの内容を、県のホームページなどで紹介します。さらに、3年間継続して協力いただいた企業を、「働きたい応援団 ぎふ 推進企業」として表彰します。
岐阜県教育委員会では、「働きたい!応援団 ぎふ サポーター企業」とのネットワークを通じて、障がいのある生徒たちが、高等部の3年間でしっかりと働く力を身につけ、卒業後、地域で働き、自立した生活を送ることができるよう応援していきたいと考えています。
お問い合わせ
岐阜県特別支援教育課(自立支援担当)
電話番号 058-272-8751
働きたい!応援団 ぎふHP
http://www.pref.gifu.lg.jp/kyoikubunka-sports/gakko-kyoiku/kanrenjoho/tokubetsu-shien-net/hatarakitai-ouendan-gifu/
「働きたい!応援団 ぎふ」ロゴマーク