繊維産地「岡山」の魅力を発信!
もうすぐ新入学の季節。そろそろ学生服の準備などされている方も多いのではないでしょうか。
実は、岡山県は、全国シェアで約80%を占める日本一の「学生服」の産地です。江戸時代に始まった綿花栽培を基礎に発達した足袋などの綿織物を起源にしており、国内トップシェアを誇る学生服を始め、ワーキングユニホームやデニム生地、ジーンズ製品の生産も盛んです。
産地には、糸から生地を作る「製織」から生地を染める「染色」、生地から衣服などを作る「縫製」までのさまざまな業種が集積していることが強みで、初めて国産ジーンズが製造されたことから、「国産ジーンズ発祥の地」とも言われています。
こうした産地PRの拠点として、昨年11月、学生服のまち倉敷市児島地区に「児島学生服資料館」がオープンしました。資料館には、昭和初期から現在までの学生服を始め、学生服ブランドの看板や当時のアイドルを起用した販売促進用品などの貴重な品が多数展示されており、館内はレトロな雰囲気に包まれています。
また、この資料館の近くには、ジーンズの歴史や生産工程の紹介を始め、年代物のジーンズなどを展示した国内唯一のジーンズ資料館「ジーンズミュージアム」もあります。ミュージアムに併設された体験工場では、ジーンズのヒゲ付け(はいているうちに付く横しわ、色落ち)などの中古加工作業も体験できます。
繊維産業は、安価な外国製品の流入によって厳しい環境にありますが、本県の繊維製品は、欧米トップブランドから受注があるデニムなど海外で高い評価を受けているものもあり、国内市場はもとより海外市場への展開も大いに期待されています。
県では、産地の持つポテンシャルを生かし県内繊維産業の飛躍を目指すため、「繊維産業ルネサンスプロジェクト実施計画」を策定し、販路拡大を始め、全国のデザイナー志望者がデザイン画から制作した作品をショー形式で競うファッションデザインコンテストを通じた人材育成や工業技術センターでの技術開発、さらには産地PRに官民一体となって取り組んでいます。
今後とも、産地PRを始め、繊維産業の支援に取り組み、多くの方に本県を訪れていただき、産地ならではの高品質な繊維製品の良さを知っていただきたいと考えていますので、皆さん、是非学生服などの繊維産地「岡山」にお越しください。