恩賜林御下賜100周年 ~まもられてるから まもりたい~
明治40年8月、山梨県を襲った台風は、死傷者422人、破壊あるいは流出した家屋11,943戸の未曾有の大水害をもたらしました。明治43年にも再び集中豪雨に見舞われ、県民はたいへん苦しい生活を余儀なくされました。
明治天皇はこの窮状を知り、明治44年3月11日、県下の御料地約164,000haを県の復興に役立てるよう本県に御下賜されました。これが県の森林の約半分を占める県有林の基になっており、「恩賜林(おんしりん)」と呼ばれています。
御下賜以来、恩賜林は、先人たちのたゆみない努力によって守り育てられ、今年の3月11日に御下賜100周年を迎えました。
山梨県では、「まもられてるから まもりたい」を開催テーマに「恩賜林御下賜100周年記念事業」を実施します。
3月11日の「恩賜林記念日」に開催した100周年記念式典を皮切りに、皇族の御臨席の下開催する秋の記念大会までの間、記念植樹や県立博物館での歴史展、緑の少年団全国大会、FSC森林サミットの開催など、県内外の多くの皆様に参加していただける記念事業を計画しています。
記念式典の様子(壇上は、式辞を述べる横内知事)
御下賜への感謝の気持ちを伝える謝恩碑(大正9年完成)と記念事業ののぼり旗