全国初 府民挙げてのがん対策推進運動を展開
がんは日本人の死亡原因の1位。京都府でも毎年7,000人を超える府民の方が亡くなっています。今後も高齢化に伴い、がん患者の増加が予想されることから、がん対策の推進に関する府の責務や関係者の役割、府の行う施策を明確にし、府全体が一体となって総合的にがん対策を推進することを目的にしたがん対策推進条例を制定しました。
府独自の病院指定制度などを規定
条例では、「早期発見」「医療水準の向上」「情報提供やがん患者の支援」を3本柱に、1.がん検診の受診率向上を目標設定し、啓発や人材育成など、達成に向けた取組を推進、2.専門性の高い病院を「京都府がん診療連携病院」「京都府がん診療推進病院」として府独自に指定、また緩和ケアの取組の推進等により医療体制を整備、3.拠点病院において相談支援センター等のがんに関する情報提供や相談体制を充実、といった施策を展開していきます。
府民運動の推進母体を立ち上げ
本条例に沿った施策展開に当たっては、がん対策の推進体制として、1.関係者や患者・家族、学識経験者等が参画し、京都府がん対策推進計画の改定など重要事項を審議する「京都府がん対策推進協議会」、2.拠点施設である府立医科大学と京都大学、都道府県がん診療連携拠点病院等の医療関係者が集まり、がん医療の水準向上のための取組を進める「京都府がん医療戦略推進会議」、3.医療関係者や行政はもちろん、がん患者や教育機関、報道機関等の幅広い参画の下、予防や検診等に関する府民運動の推進母体となる「京都府がん対策推進府民会議」の三つの組織を設置し、進めていくこととしています。
特に、京都府においてはがん検診受診率の向上が大きな課題となっており、今回、全国で初めて、条例により「京都府がん対策推進府民会議」という府民挙げての推進組織を規定。府全体でがん対策を推進する府民運動を広げることとしており、府民や関係者との連携を強めながら、受診率の向上を始めとした総合的ながん対策の推進に取り組んでいきます。
お問合せ
京都府健康福祉部健康対策課
電話番号 075-414-4725