急傾斜園地における乗用モノレール整備への支援をスタート

 果樹王国和歌山では、園地の約8割が傾斜8度以上の急傾斜園地となっています。こうした園地での営農労力の軽減と生産効率の向上のため、昭和40年代から50年代にかけて、農業用のモノレールが集中的に整備されました。しかし導入後30年が経過し、施設の更新が必要であるほか、従来のモノレールは荷物運搬用で、人が乗ることはできず、また農業従事者の高齢化に伴い作業中の転倒事故なども発生しています。

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急傾斜園地

 こうした状況から、平成22年度より、高齢者にも働きやすい農地づくりのため、施設の共同管理体制が整っているなどの一定の要件を満たす地域を対象に、農山漁村活性化プロジェクト支援交付金を活用して、乗用モノレールの整備への支援を始めました。
 平成22年度は、有田川町の賢・船坂地区で実施しており、地域からは、従来に比べると安全性や走行性が格段に向上したとの声が聞かれました。

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園地を走る乗用モノレール  

 今後も地域へのPR活動等を通じて、乗用モノレールのさらなる導入につなげたいと考えております。

お問合せ
和歌山県農業農村整備課
電話番号 073-432-4111