びわ湖とつながる、びわ湖と生きる~びわ湖の日30周年事業~

 滋賀県では、毎年7月1日を「びわ湖の日」と定め、県内で一斉に清掃活動が行われ、これまでの30年間で延べ約500万人が参加しています。県民と行政等が一体となってびわ湖を守り、美しいびわ湖を次世代に引き継ごうとする滋賀を象徴する日となっています。そして、「びわ湖の日」が定められてから、今年で30 年となります。
 びわ湖の日30周年を契機に、これまで行われてきた「みんなでびわ湖をきれいにすること」に加え、「豊かなびわ湖を取り戻すこと」そして「びわ湖にもっと関わること」がびわ湖の日の取組として広く展開されることを目的に、びわ湖の日30周年事業や各種イベントを企画しています。
 びわ湖の日30周年事業では、シンポジウムや広報活動を通じて、これまでの取組の成果や今のびわ湖のすがたを発信し、生物多様性や地球温暖化問題などの新たな課題にどのように向き合っていけばよいのかを考えるきっかけづくりを進めます。
 また、朝市や学校給食で湖魚を提供する事業や、船の上からびわ湖の湖底を観察する事業のほか、滋賀県立琵琶湖博物館の夜間開館を含めた交流事業を計画するなど、食や遊び、学習といった観点からもびわ湖との関わりを考えていただく事業を実施します。
 そして、びわ湖の日の取組を県内だけでなく、びわ湖の水を利用している下流域の住民の皆さんにも幅広く情報発信し、参加を呼びかけ、琵琶湖淀川流域全体で、びわ湖とのつながりや、びわ湖とともに生きるとはどういうことなのか、を考えていきたいと思います。

湖魚を食べる-「『びわ湖の日にびわ湖の恵みをいただこう』推進事業」

 びわ湖の日の前の土日に、県内数ヵ所の漁港などにおいて漁場直送のコアユ鮮魚の提供、佃煮試食、レシピ配布などを行い、各家庭でコアユの佃煮を作って食べる文化を普及啓発します。
 また、びわ湖の日の前後に、県内小中学校等の学校給食に湖魚を提供し、「食」(湖魚料理)を通じて、児童生徒等がびわ湖について考える機会とします。

外来魚を釣る-「滋賀県・日本釣振興会合同釣大会事業」

 釣りの健全な振興を図る団体である日本釣振興会と外来魚(有効利用)釣り大会を、6月5日(日曜日)、県内5会場で共同開催します。一人でも多くの参加者を得て、釣り上げたブルーギルのフライと魚の堆肥で育てた野菜を食べてもらい、びわ湖の生態系に対する理解を深める機会とします。

森を見る-「びわ湖を支える水源の森林体験ツアー」

 びわ湖と森林を理解する体験ツアーを企画し、びわ湖の更に上流に位置する水源林やその森林づくりの視点から、びわ湖の価値を再確認する機会とします。

これからのびわ湖を考える-「びわ湖の日30周年記念シンポジウム」

 7 月10日(日曜日)、大津市ピアザ淡海にて、びわ湖を守る取組の軌跡、展望、びわ湖のもつ多様な価値や魅力の紹介等を内容とするびわ湖の日30周年記念シンポジウムを開催します。

交流する-「あさ、ひる、ばん 博物館を楽しもう!」

 7 月1日(金曜日)から3日(日曜日)まで、滋賀県立琵琶湖博物館では、開館時間を延長して夜の9時まで博物館を無料で開館し、イブニングコンサート、水族館の夜間展示、バックヤード探検、夜の昆虫観察会、星空観察会、森の音楽ワークショップなど、皆さんに楽しんでいただけるよう各種イベントを地域団体の方たちと協力して実施し、多くの方に人の暮らしと自然とのつながりについて感じ考えてもらう交流機会を開催します。

 そのほか、琵琶湖環境科学研究センターによるびわ湖の湖底を観察する企画や、滋賀県の南部地域で環境保全活動を行う団体等による発表・交流の場「こなん水環境フォーラム」、高島地域でごみの一斉清掃に合わせて環境学習会等を実施する「高島ECO 祭り」、船上からびわ湖を見つめ直し、湖東地域で環境保全活動に取り組んできた団体による活動報告等を実施する「琵琶湖の今までとこれから」など、各種事業・イベントを企画していますので是非御参加ください。

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