産学官共同研究拠点「いしかわ次世代産業創造支援センター」開設!

 4月1日、石川県庁横の石川県工業試験場敷地内に、「いしかわ次世代産業創造支援センター」が、建設・整備されました。独立行政法人科学技術振興機構の支援を受け、将来の本県経済の一翼を担う次世代産業の創出・育成のための研究拠点として整備されたもので、4月13日に開所式を行いました。
 このセンターは、「炭素繊維」と「機能性食品」の分野において産学官が共同で研究を行うとともに、研究成果を県内企業に波及させ、関連人材の育成などを推進します。それにより、次世代の石川県の産業を担う新たな産業を興すことを目的としています。
 炭素繊維の分野では日本で初めてとなる、炭素繊維の織物からプレス成形までを一貫して試作開発ができる研究開発拠点であり、本県の基幹産業である繊維産業と機械産業の双方の高い技術を融合して、新たな複合材の実用化に向けた量産技術の開発が更に加速されるものと期待されます。
 また、機能性食品の研究では、本県の伝統食品として古くから親しまれている魚醤「いしり」や日本酒、「かぶら寿司」などの発酵食品の技術を応用した、新しい機能性食品の製品化、事業化を支援します。
 昨年7月には、県と七つの地域金融機関が総額130億円にのぼる「いしかわ次世代産業創造ファンド」を創設し、着実にその事業の成果が表れています。このファンドによるソフト面での支援に加え、今回開設された「いしかわ次世代産業創造支援センター」のハード面での支援の相乗効果により、石川県の次世代産業創出・育成の取組が、大きく花開くことが期待されています。

お問合せ
石川県産業政策課
電話番号 076-225-1513

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炭素繊維の織機を視察する谷本石川県知事