「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」の確立に向けて ~記紀・万葉プロジェクト基本構想~

 来たる平成24(2012)年は『古事記』が完成して1,300年、さらに平成32(2020)年は『日本書紀』が完成して1,300年という節目の年に当たります。『古事記』『日本書紀』が編纂され、多くの万葉歌が詠われた地・奈良県では、この二つの節目の年をつなぎ、9年間にわたり「記紀・万葉プロジェクト」を展開します。
 このプロジェクトは、歴史を味わい楽しみ、歴史に触れるために、古事記・日本書紀・万葉集に代表される奈良県特有の歴史素材(以下、『記紀・万葉』)を活用し、奈良県の存在価値を県内外に示すとともに「本物の古代と出会い、本物を楽しめる奈良」の実現を目指すものです。奈良県に住んでいる、あるいは奈良県を訪れる方々に、長い年月守り伝えられてきた様々な歴史的資産に触れ、その真価を十分に理解していただき、感動を味わってもらえるよう取組を進めます。
 具体的な事業は、『記紀・万葉』の本質的な魅力を十分に検討した上で、内容が具体化したものから随時実施します。
 既に、ホームページ「記紀・万葉をたどる奈良」では、県内の古事記・日本書紀・万葉集ゆかりの場所を、歩いて巡るモデルルートや関連人物の紹介などを通して、親しみやすく記紀・万葉の世界を紹介しています。
 また、記紀・万葉集を始めとする文献には、日本文化の源流につながる様々な記述があり、ゆかりの地は全国各地に存在します。このプロジェクトを端緒にして、県内外を問わず「自分たちの住む地域の魅力再発見」につながることを目指しています。

お問合せ
奈良県ならの魅力創造課
電話番号 0742-27-8975
記紀・万葉をたどる奈良HP
http://www.pref.nara.jp/miryoku/aruku/kikimanyo/

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日本最古の道と言われる「山の辺の道」