世界の"今"を見てきた「佐賀県海外使節団」
幕末維新期、日本のサムライたちが太平洋を渡った「遣欧・遣米使節団」。使節団には佐賀藩士も随行し、アメリカやヨーロッパなど先進国の政治や経済の仕組み、教育、文化などを学び、その経験が明治時代の新しい国づくりに生かされました。
そんな歴史ある使節団を現代に再現したのが「佐賀県海外使節団」です。メンバーは、将来の佐賀県、ひいては日本を担う若さあふれる10名の高校生たち。2月26日(土曜日)に佐賀県を出発し、30日かけて世界を1周するというハードな旅で、中国、タイ、ブータン、インド、ヨルダン、イスラエル、モロッコ、スペイン、ルクセンブルク、フランス、ペルー、アメリカなどを訪問。現地の企業や国際的な機関を訪れたり、現地の高校生と交流したりと充実した内容で、世界遺産や博物館、美術館も訪れました。
高校生たちは、各国で見て、聞いて、感じたことを自分の言葉で発信しようと、「佐賀県海外使節団」のブログを通じて、毎日のように現地からレポートを送りました。ブログの中でつづられているのは、高校生たちが見た世界の"今"です。各国で出会った人々、文化、芸術、宗教、食などについて、それぞれの視点で語られています。このブログは、異文化に触れた感動や驚き、ときには日本との違いに刺激を受けたことなど、彼らにとって大切な旅の記録となりました。
30 日間の世界1周の旅を終え、3月27日(日曜日)に無事帰国し、31日(木曜日)に行われた報告会で挨拶をする高校生たちの姿は、出発前と比べてたくましくなったように感じました。世界と出会い、自分の肌で感じた一つ一つの経験が、彼らの将来の大きな糧になることでしょう。
10人の高校生の旅の記録を、是非ご覧になってみてください。
アメリカ・ニューヨークの国連本部を訪問した佐賀県海外使節団(3月24日)