小笠原諸島の世界自然遺産登録が決定!

 6月にフランスのユネスコ本部で開催された第35回世界遺産委員会において、世界遺産に推薦していた「小笠原諸島」の審査が行われ、世界遺産一覧表へ記載することが決定しました。日本では、屋久島、白神山地、知床に続く、4番目の自然遺産となります。
 小笠原諸島は、日本列島の南方約1,000km の北西太平洋上に位置しています。大陸と陸続きになったことがなく、生物が独自の進化を遂げてきたため、小笠原固有の生物が多く生息し、島独自の特異な生態系が形成されています。例えば、カタツムリなど陸産貝類の90%以上が、島の固有種です。一つの種が環境に合わせて様々な種に分化しているものもあり、現在も進んでいる進化の過程を見ることができます。
 都は、国に先駆けて外来種対策を進め、都独自のエコツーリズムや都レンジャーの配置など、小笠原の自然の保全に取り組んできました。こうした取組も評価され、今回の世界遺産登録に結び付きました。
 世界遺産登録はあくまで通過点であり、小笠原の自然を永遠に保全していくことが重要です。都は、今後も小笠原の世界遺産を将来世代に確実に引き継いでまいります。

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環境局自然環境部緑環境課
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