恐竜の成長による変化、その驚きの"新説"~福井県恐竜博物館特別展~
恐竜が成長するとどのように"見た目"が変化していくのか、また"見た目"の変化にはどのような意味があるのか? 現在開催中の福井県恐竜博物館特別展「新説 恐竜の成長」では、モンタナ州立大学付属ロッキー博物館ジャック・ホーナー博士の研究成果に基づいた「驚きの新説」を紹介しています。
映画「ジュラシック・パーク」の監修を務めるなど、恐竜研究の世界的権威であるホーナー博士が提唱する新説とは、「新種として名付けられた恐竜の多くは、成長段階が異なるだけで、実は同じ種類の恐竜だった」というものです。
例えば今回展示されているトリケラトプスでは、子どもから大人になる過程で角の向きが変化することが判明。見た目が全く異なり3本の角を持つトロサウルスは、このトリケラトプスが大人に成長したものだということです。
これら恐竜の"見た目の変化"は、同じ種の恐竜の中で「子ども」と「大人」を判別するための重要な要素で、特に恐竜のように群れで生活する社会性のある動物では、世話をする側とされる側との区別は欠かせないとのこと。
特別展では、ロッキー博物館以外では初公開となる世界最大のティラノサウルスの頭骨や、日本初公開のトリケラトプスの頭骨など、貴重な標本のほか、最新のアニマトロニクス(恐竜ロボット)も初登場。全長12mに及ぶティラノサウルスの前では、ビックリした子どもが泣き出してしまうほど、ロボットとは思えないリアルな動きです。
特別展は、10月10日(月曜日)まで開催。
開館11周年を迎え、世界水準の恐竜の展示・研究拠点として進化する福井県恐竜博物館に、是非お越しください。
「見たことがある」というだけで自慢できるティラノサウルスの頭骨