小学生料理コンクールを通じて地産地消を学ぼう
愛媛県では、地元の農林水産物の大切さ、おいしさを知ってもらうため、今年の夏も「東予の小学生料理コンクール」を開催しました。
このコンクールは、愛媛県東予地方局が「地産地消」と「食育」を進めるため、東予地域の4市で昨年度から開催しているものです。完成料理は、学校給食のメニューに採用することも検討されるとあって、子どもたちの意気込みや熱意が感じられました。
最初の開催地となった今治市は、「しまなみ海道」の四国の玄関口であり、柑橘類を始めトマトや鳥生(とりう) レンコン、来島の真鯛などおいしい農林水産物に恵まれた地域です。
8月1日に今治市内のキッチンスタジオで、レシピの書類審査で選ばれた今治市と上島町の小学生5チーム計20名が、地域でとれた食材を使ってオリジナリティあふれる料理に挑戦しました。
コンクールに先立ち、子どもたちは、料理で使うとれたてのトマトや玉ねぎをもらうため、その日の朝、小学校近くの地元農家の野菜畑を訪ねました。
『トマトなどおいしい野菜を作るために気を付けていることは?』『たまねぎの栽培で工夫しているところは?』など、子どもからの質問に農家のおじさんは、『農薬をなるべく使わず、子どものように手を掛けて育てている』など、分かりやすく答えてくれました。
トマトを試食した子どもは、『身近にこんなおいしいものがあるんだ』と生産者への感謝の気持ちを表すととともに、生産者の顔の見える農産物への安心感を得たようです。
子どもたちは、もらったトマトや玉ねぎなどを上手に使い、鯛めしコロッケ、レンコンマカロニグラタン、ハンバーグなど審査員をうならせるおいしい料理を完成させました。そして、今回も参加者全員が愛顔(えがお)の中で、楽しく地産地消を学ぶことができ、事業の成果を十分上げることができました。
生産者や消費者、学校、直売所といった地域が一体となって、地元産への愛着心を深めるとともに、「旬」を楽しむ料理を子どもたちから広げようという熱い取組が愛媛県の東予地域で始まっています。
【お問合せ】
愛媛県東予地方局産業振興課
(愛媛県西条市丹原町池田1611)
電話番号 0898-68-7322
HP http://www.pref.ehime.jp/touyo/index.htm