動き出した"オーガニックアカデミー構想"

 食の安全や環境問題への関心の高まりを背景に、有機農業への消費者の期待や生産者の取組志向が高まっています。豊かな自然が残っている島根県は、有機農業には絶好の地です。
 島根県には、木次町(現:雲南市)や柿木村(現:吉賀町)のように以前から有機農業の盛んな地域や、「いわみ地方有機野菜の会」のように有機野菜に取り組む若者グループがあります。このような取組を県内全域に広げることにより、「有機農業」を島根農業を代表するイメージとして確立したいと考えています。
 そこで、有機農業の担い手育成施策を体系的に整理した"オーガニックアカデミー構想"に今年度から本格的に取り組んでいます。この構想の大きな柱として、県立農業大学校に全国初の「有機農業専攻」を設け、有機農業の担い手育成拠点として整備していきます。
 また、有機農業の試行や本格的な経営展開を支援する補助事業の創設、新規就農者に対する経営安定資金制度の充実、技術開発と指導力強化、商談会等の開催による販路確保などにも取り組んでいます。
 このような取組の結果、有機農業に参入する若者が増え、定着・自立することにより、県内に有機農業が広がり、全国でも有数の"有機農業の先進県"となることを目指しています。

【お問合せ】
島根県農林水産部農畜産振興課
電話番号 0852-22-6477

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