始動!「みやざき元気プロジェクト」

 本県の経済は、長引く景気低迷に加え、口蹄疫や鳥インフルエンザ、新燃岳の噴火などの影響により、経済活動そのものが停滞している状況にあります。
 このため、まずは県内経済の活性化を図ることが何よりも重要であるとの認識から、8月27日の口蹄疫終息宣言から1年というタイミングを捉えて知事が記者会見を行い、総額約1,122億円(現時点での事業規模)の経済活性化対策「みやざき元気プロジェクト」の展開を図ることを発表しました。
 この「みやざき元気プロジェクト」は三つの柱で構成されています。
 一つ目は、「停滞している県内経済活動の回復」です。
 緊急的な雇用対策や金融対策などによる経済・雇用の下支えを行うとともに、公共事業の積極的な実施や口蹄疫終息一周年イベントなどによる需要喚起、観光誘客対策など、県内経済活動の早急な回復に努めます。
 二つ目は「将来を見据えた産業づくりのスタートアップ」です。
 「食の王国みやざきづくり」に向けた総合的な食料供給産業の展開を図るとともに、アジアに目を向けた海外展開を推進します。さらに東九州自動車道や細島港など産業を支える基盤の整備促進や交通・物流ネットワークの高度化に向けた検討を行います。
 三つ目は、「地域経済循環システムの仕組みづくり」です。
 本県農林水産物の消費拡大や県産品の購入促進など広い意味での地産地消、さらに100万泊県民運動など、県内需要を喚起するとともに、資金や価値が県内を円滑に循環する経済の仕組みづくりに取り組みます。
 今後、このプロジェクトに市町村や経済界、県民の皆様と一体となって取り組むことで、県民総力戦で宮崎の元気を回復するとともに、将来を見据えた産業づくりにも積極的に取り組んでまいります。