南方熊楠シンポジウムを開催!熊楠のエコロジー思想を環境省と共催で全国発信
南方熊楠は、民俗学の分野における近代日本の先駆者的存在であり、博物学、宗教学の研究や、植物学、特に「隠花植物」と呼ばれていた菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類の日本における初期の代表的な研究者です。今からちょうど100年前の1911年、生物どうしのつながりの重要性、つまり現代の生物多様性の考え方に通じるエコロジーの思想により、日本で初めて自然保護運動を展開したことから「エコロジーの先駆者」とも呼ばれています。
本シンポジウムでは、基調講演を務めた荒俣宏氏のコーディネートにより、「紀州的エコロジーのススメ」をテーマに座談会を行いました。南方熊楠のエコロジー思想から、その思想を生んだ和歌山の「優しい混沌」の自然と「老若男女、貴賎、浄不浄、信不信をも問わない」誰でも受け入れることができる懐の深い風土にまで話が展開し、郷土の偉人南方熊楠を通して、和歌山の素晴らしい自然と風土を全国に発信することができました。(シンポジウムの模様はNHK のEテレで12月17日午後2時から放送予定です。)
和歌山県は、今年9月、台風第12号により、大きな被害を受けました。今後、全力で復旧復興に取り組んで参ります。引き続き皆様のご支援をどうぞよろしくお願いします。