鹿児島・岐阜姉妹県盟約40周年記念事業を開催

 今から250年以上前の江戸時代中期宝暦年間、徳川幕府の命を受けた薩摩義士による木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の治水工事を縁に、本県と鹿児島県は、昭和46年7月に全国初となる姉妹県盟約を結びました。この度、盟約締結から 40周年を記念した式典を岐阜市内で開催し、合計600人余りの方々に参加いただきました。鹿児島県からも伊藤祐一郎知事、金子万寿夫県議会議長はじめ、多くの皆様にお越しいただきました。
 式典では、両県の友好・親善にご貢献いただいた交流団体や薩摩義士の顕彰団体の皆様に感謝状をお贈りし、「災害時における鹿児島県・岐阜県相互応援協定」を締結しました。
 岐阜県と鹿児島県は直線距離で700km以上離れており、このような遠隔県同志の協定が締結に至ったことは、薩摩義士が身をもって示された「共助の精神」を現代に蘇らせ、両県交流の歴史に重要な1ページを加えたものと思います。
 今後は、同時に被災する可能性が低い両県それぞれが、どちらかに大規模な広域災害があった場合、混乱で要請がなくても、直ちに災害支援対策本部を設置し、現地に情報収集班を派遣、被災地のニーズを把握するとともに、必要に応じて物資の提供や被災者の受入れを迅速に行うことができることになります。
 式典に先立ち行った知事対談ではこのほかに、東京や大阪などで両県が共同で観光 PRを行うことや、インターネット上のショッピングモールで合同物産展を開催することでも合意しました。物産展には、岐阜県からは飛騨牛、栗きんとんなど、鹿児島県からは黒豚や芋焼酎など、両県の特産品が出品される予定です。
 両県は、小・中・高等学校教員、県職員の人事交流や、青少年の皆さんが隔年で相手の県を訪問し、グループ討議や両県の歴史を学ぶなど、これまでの 40年間で約3,000人の青少年の交流事業を行ってきました。250年の時空を超えて開催されたこの度の式典を契機に、薩摩義士の偉業や思いをきっかけとした絆を更に深化していき、両県の連携を一段と進めていきたいと思います。

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「災害時相互応援協定」を締結した両県知事