「稲むらの火」シンポジウムを開催!津波から避難することの重要性と巨大災害への備えを伝える

 本年6月に「津波対策の推進に関する法律」が制定されました。本県の偉人である濱口梧陵の「稲むらの火」が語り継がれている、安政の南海地震が発生した11月5日を「津波防災の日」と定められたことを記念し、「稲むらの火」シンポジウムを開催しました。
 基調講演では河田惠昭 関西大学社会安全学部長から濱口梧陵の偉業や津波対策推進法の制定について、また、特別講演で岩手県山田町の沼崎町長から、東日本大震災の被災状況や復興への思いをご講演いただきました。
 さらに、河田教授をコーディネーターとして、内閣府主催で「津波防災の日シンポジウム 2011」が開催されていた東京会場と中継を結び、沼崎町長、仁坂知事、京都大学防災研究所巨大災害研究センターの林春男教授及び群馬大学大学院の片田敏孝教授をパネリストとして、津波防災の日制定の意義や防災教育についてパネルディスカッションを行いました。
 今回のシンポジウムは、濱口梧陵の顕彰とともに、一人一人が津波から命を守るためには「自分の命は自分で守る」、「揺れたら逃げる」という津波から避難することの重要性と巨大災害への備えを伝える有意義なものとなりました。