岐阜県が地方自治体としては初めて、「日本統計学会統計教育賞」を受賞しました
受賞の経緯
岐阜県では、統計に慣れ親しんでもらうため、小中学校、高校、大学などの学校現場へ統計課職員が出向き出前授業を行う「データ活用講座」を平成23年度からスタートし、これまでに13校、約1,360名(平成24年10月末現在)を対象に実施してきました。
この取組みが、一般社団法人日本統計学会から、都道府県が統計の教育を進める模範的な事例として「統計教育賞」を受賞しました。日本統計学会から表彰を受けるのは地方自治体では初めてのことで、大変光栄なことであり、講座を支えていただいた方々に心から感謝申し上げます。
出前授業の内容
授業は、難しく考えがちな統計を楽しく学んでもらうことを第一としました。一方的な解説ではなく、親しみやすいように、授業冒頭にクイズを導入したり、岐阜県の形や特徴を表現したキャラクターを考える、グラフを作成するなど、積極的に参加してもらうよう工夫を凝らしています。
例えば、本県の人口動態や地域にまつわるデータのほか、真夏日の日数、中学生の視力、熱中症による救急搬送者数など生活に身近なデータを題材に、グラフを作成してもらい、データの傾向や特徴を読み取る体験学習を実施しています。また、森林率全国2位、水力エネルギー量全国1位、柿購入量全国1位、包丁・ナイフ・はさみ・理髪用刃物の出荷額全国1位といった、幅広い分野における本県の特徴的なデータを解説した上で、データから学んだふるさとのじまん、強みなどをアピールするキャッチコピーを作成、発表してもらう学習も実施しています。
現場の反応
児童・生徒の皆さんからは、「楽しい授業だった」、「統計の難しいイメージがなくなった」、「ふるさとの良さがデータからよく分かった」といった感想をいただいており、先生方からも、「データを用いて学ぶことで地域に対する理解が深まった、来年も是非お願いしたい」などの高い評価をいただいています。
今後の取組
出前授業で使用した資料は、「データ活用講座のテキスト」として取りまとめ、今年度内に公表予定です。ふるさと岐阜県の魅力を教材として、各学校等で役立てていただきたいと思います。
お問合せ
岐阜県広報課 電話番号058-272-1116