あじさいの島根県オリジナル品種'万華鏡'が「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
島根県農業技術センターで育成したあじさいの県オリジナル品種'万華鏡'が花きの新品種コンテストである「ジャパンフラワーセレクション2012-2013」(鉢物部門)で「フラワー・オブ・ザ・イヤー」(最優秀賞)を受賞しました。
'万華鏡'は、在来の品種に比べて葉が小さく、着花部分とのバランスが極めてよいこと、装飾花の周辺部分の色が薄くなり覆輪のように色づきますが、一般的にほかの八重咲き品種の多くは花が混み合って重く見えるのに対して、万華鏡は適度な隙間があり重さを感じさせないなど、高い商品性があると評価されての受賞でした。種苗メーカーや個人育種家の出品が多くを占める中で、公設研究機関が育成した品種が最優秀賞を受賞するのは初めての快挙でした。
島根県では、あじさい生産者(島根県アジサイ研究会)、市場、県の関係者でアジサイプロジェクトチームを組織し、品種育成から生産・販売まで一体となった取組を行っています。平成25年は、母の日に向けて10,000鉢の'万華鏡'を県内外の市場へ出荷する予定で、今回の受賞を島根ブランド確立の第一歩にしたいと考えています。
※ジャパンフラワーセレクションとは、日本で唯一の統一的な花きの新品種認定事業で、生活者へ自信をもって推奨できる新品種を選定しています。
主催:ジャパンフラワーセレクション実行協議会(事務局:一般財団法人日本花普及センター)