山形の宝「最上川の文化的資産50選」を選定
山形県の生活や文化を生み育んだ「母なる川」最上川。源流から河口まで山形県のみを流れ、全長229km、流域面積は県土の76%、流域人口は県人口の約8割にも及びます。古くから舟運に活用され、近世には流通・往来の大動脈となるなど、人々は最上川を様々に活用して、生活や産業を豊かにしてきました。
山形県では、先人から受け継いだ最上川の価値を県民が共有し、保存と活用を図りながら未来に引き継いでいく取組を進めています。
その一つとして、本年1月、最上川と最上川流域の貴重な地域資源の中から特に次の世代に伝えたいものを、山形の宝「最上川の文化的資産50選」として選定しました。
舟運で栄えた時代の様子を伝えるまちなみ、岩礁や急流などの難所、歴史を物語る建造物、流域各地のビューポイントの他、雛人形や紅花、最上川舟唄、江戸時代から明治時代にかけての最上川流域の様子を描いた川絵図といった舟運文化など、県民投票の結果を基に、最上川を代表する50の文化的資産を選びました。
今後「山形の宝」である最上川を活用し、地域活性化や観光交流の拡大につなげていくため、50選を紹介するパンフレットを作成しました。パンフレットでは、本県初の重要文化的景観である大江町の「最上川の流通・往来及び左沢町場の景観」も紹介しています。
最上川には、源流から河口まで、また、四季折々に、それぞれ違った魅力があります。実際に訪れていただき、最上川を体感してみてはいかがでしょうか。
お問合せ
山形県教育庁文化財保護推進課
電話番号023-630-3341
HP http://www.pref.yamagata.jp/ou/kyoiku/700015/vote_for_mogami.html