高志の国文学館特別展「おおかみこどもの雨と雪」
昨年7月に「ふるさと文学の総合窓口」として開館した高志の国文学館(富山市)では、6月3日(月曜日)まで特別展「おおかみこどもの雨と雪-大自然に生きる母と子の物語-」を開催しています。
本県上市町出身の細田守監督が手掛けたアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』は昨夏に公開され、観客動員数344万人を超える大ヒットを記録し、先月には第36回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。「おおかみおとこ」と恋に落ちたヒロイン「花」が、厳しくも豊かな大自然を舞台に「おおかみこども」の「雪」と「雨」を育てる13年間を描いたストーリーで、作中には本県の剱岳、みくりが池、称名滝などをモデルにした美しい風景が数多く登場しています。
人間とおおかみの狭間に生きる宿命を背負った「おおかみこども」の「雪」と「雨」。そして、子どもたちの選択を見守る母親「花」。特別展では、親から子への「いのちのつながり」を主題として、映画の制作過程で描かれた絵コンテや原画、小説を手がかりに、それぞれの生き方を探っていきます。展示室には主人公の親子3名の各コーナーを設置し、絵コンテを配した「キャラクターボックス」、本編カットなどを並べ、人柄や心情の変化等を紹介しています。また、本邦初公開となる貴重な背景画を展示するほか、展示室内には主人公の親子が都会から移り住んだ田舎の古民家(上市町の実在の家がモデル)の縁側が再現されるなど、映画の世界を体感できるものとなっています。会期中は、『おおかみこどもの雨と雪』を始め、『サマーウォーズ』、『時をかける少女』など細田監督の作品の上映会や、細田監督の作品論を始め、「子育て」や「地域振興」、さらには「オオカミ」そのものにスポットを当てた講演会も開催します。映画ファンのみならず、多くの方の御来館をお待ちしています。
【開館時間】9:30~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】火曜日
【観覧料】一般500円 ※高校生以下無料
お問合せ
富山県生活環境文化部文化振興課
電話番号076-444-8929
高志の国文学館
電話番号076-431-5492
HP http://www.koshibun.jp/