広島県感染症・疾病管理センターの開所について
平成25年4月1日、広島県において感染症対策の司令塔機能を果たす「広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)」を開所しました。
このセンターでは、過去の新型インフルエンザのパンデミックや、たび重なる多剤耐性菌の院内感染事案など、これまでの経験等から見えてきた「課題」に的確に対応するため、県庁の行政権限としての「判断機能」に、広島県立総合技術研究所保健環境センターの「検査機能」と、感染症や細菌学、疫学の専門的な「分析機能」とを加え、情報の収集から対策の企画立案、検査・研究まで、一元的・一体的に実施できる体制となっています。
センター長に県立広島病院院長を迎え、情報収集・情報発信や行政判断を行う「感染症疾病管理部」、県内の感染症専門医・疫学専門家が非常勤で従事する「感染症専門部」、感染症の検査・研究を担当する「保健研究部」の3部29名で構成し、重大事案や大規模な感染症の発生時には、現地に「特別疫学機動班」を派遣するなど危機管理対応を担うとともに、平常時には、関係の医療機関や団体等と密接なネットワークを構築して積極的な情報提供を行うほか、県内で疫学・感染症に携わるスタッフ等を対象にした専門研修を実施することとしています。
今後、広島県感染症・疾病管理センターを中心に関係者が協力して本県の健康危機管理体制を充実・強化し、県民の安全を守るために全力で取り組んでいきます。